健康なまま長生きしたい? 食べ物を選ぶ力が将来を決めます

完全食品と言われる卵

30年前の食状態が今の長寿国をつくっている?

日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えて、世界でも有数の長寿国。

織田信長が好んで舞ったといわれる「敦盛」の詞の中に「人生50年」というくだりがあります。
今から400年以上も前の時代ですから、平均寿命がそんなものだったと言われても納得ですよね。
ところが厚生労働省のホームページにある、平成26年簡易生命表の概況のPDFファイルを見ると、なんと昭和22年には平均寿命(0歳児の平均余命)が約50年だったという驚きの統計値が記されていました。

たった70年の間に30歳も寿命が延びた理由は何でしょうか?

医療の進歩は確かに大きな理由と言えそうです。

そしてもうひとつ、栄養状態が飛躍的によくなっているという事実は見逃せません。
国民のほとんどが健康維持に必要な量の食べ物を、恒常的に確保できる国になったわけです。
その裏には、農産や運送の技術進歩があることも忘れてはなりません。

では、私たちの平均寿命は、これからさらに延びるのでしょうか?
そして、単に生活の進歩と比例して延び続けるというものなのでしょうか?

平均寿命はその年の0歳児の平均余命テレビ番組やネットの記事などで、健康によいと言われる食べ物をいろいろ紹介していますね。
納豆がいいとテレビ番組で特集が組まれると翌日には買い求める人が相次ぎ、しばらくの期間スーパーの店頭から納豆が消えてしまうということがありました。

各局とも毎日のように健康番組を放映していますし、それらで紹介された健康法を実践している方もいらっしゃることでしょう。わが家でも10代の子どもたちから年寄りまで、関心を持って見ていることが多いです。

多くの人が異常なほど健康に執着している現代。
寿命が延びた分、さまざまなトラブルを抱える人が増えていることの裏返しでなければいいのですが。

健康寿命を左右する食品は、これ

健康を保つためには、摂取する食物だけに気を配ればいいというわけでもありません。
とはいえ、明らかに摂取したほうがよい結果となるものもありますし、健康を害すると報告されているものは存在します。

続けて食べたほうがよいもの、取らないように気をつけなければいけないもの。
その、代表的なものをピックアップしてみました。

健康を維持するために取るべきもの

玄米

良質のたんぱく質とビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでおり、人間が健康を保つために必要とされる栄養素をほとんど摂取できるため“完全食品”と言われています。
がんの食事療法で玄米食を推奨する方もいらっしゃいます。

納豆

豊富なビタミン類やカリウムを含んでいます。
期待できる効果としては中性脂肪抑御、高血圧予防、疲労回復、免疫力強化、抗酸化作用、抗がん効果があるといったことがあげられ、夕食時に食べると効果が上がりやすいと言われています。

ブロッコリー

ブロッコリーも体を守ってくれる野菜

スルフォラファンという成分を豊富に含み、がん予防効果、ピロリ菌抑制、風邪予防などに対し大きく効果が期待できます。
合わせてカロチン、ビタミン類、リン、カリウム、食物繊維などもたっぷりですので、皮膚や粘膜の抵抗力を強める、血糖値を正常に保つ、便秘の改善などの効果も。また、貧血予防、動脈硬化の予防にも適しています。

ニンニク

ビタミン、ミネラル類のほか、多くが含まれているアリシンとスコルジニンという成分が滋養強壮、疲労回復、新陳代謝促進に効果をもたらします。
免疫力を高め、がん予防の効果が高くコレステロール値の改善などに役立ちます。

完全食品と言われるほど栄養たっぷりです。アミノ酸スコアがほぼ100の良質なたんぱく質を豊富に含みます。
ほかにもミネラル、セレニウム、鉄、亜鉛、硫黄が含まれています。熱を加えたほうが消化吸収率が上がります。

完全食品と言われる卵

食物繊維

腸内にある発がん物質や有害物質を排泄する作用があるため、腸内がきれいになり善玉菌が増え、リンパ球を活性化して免疫力を高めると考えられています。
便秘解消やコレステロール値を下げる効果 、糖尿病予防、高血圧の予防、肥満予防などの効果もあります。

酵素

20代半ばを過ぎると体内で作り出せる酵素は減ってくるので、結果的に酵素不足に陥りやすくなります。
最近は酵素ドリンクが注目されていますね。20年ほど前に私が勤めていた職場では健康のために飲む人が多く、私も飲んでいました。
ところが、本当に体にとって必要な生きた酵素は、実際は加工食品内にはほとんど存在しません。加熱や酸化、ほかの成分との結合などによって失われてしまうからです。
本来は生野菜や生の果物などから直接摂取するべきものなのですね。

生理機能のバランスが崩れて病気になる、控えるべきもの

塩分量過多

塩分の取りすぎによると考えられる高血圧に伴う脳卒中や心臓病、腎臓病などは今もかなりの数あると言われています。
最近では白髪や胃がんの要因となるということが分かってきています。加工食品や外食はかなり塩分含有量が多いため、食習慣によってはなお注意が必要です。

添加物はダメ

保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工や保存のために使用されているものの多くは化学的な添加物なので、健康への影響が懸念されています。
たとえば原材料欄を見るとほとんどのものに添加物で「アミノ酸」と記載されています。この主成分であるグルタミン酸ナトリウムは、脳神経などに害を及ぼすという多くの研究報告があります。そのため、加工食品やスーパー等のお総菜などはなるべく食べないという人もいます。
食品添加物の「アミノ酸」は栄養学的な必須アミノ酸とは別の物なんです。

トランス脂肪酸はダメ

油脂製造工程の効率化をはかるため、精製時に水素添加を行うことで発生するもの。
マーガリンやファットスプレッド、ショートニングといった植物系油脂製品のほとんどに多く含まれています。それらを原材料に使ったパンやケーキ、ドーナツ、クッキー、天ぷらなどの揚げ物などにも当然、含まれているのです。
心筋梗塞や狭心症、肥満、アレルギー疾患、流産などを誘発する危険性が指摘されていて、WHO(世界保健機関)をはじめとする機関が、トランス脂肪酸の摂取を最大でも1日当たりの総エネルギー摂取量に対し1%未満とするように勧告しています。海外ではすでに多くの国で規制対象になっていますが、残念ながら国内では野放し状態。
国内産の大量生産食品を口にする機会が多い人はとくに注意が必要です。

糖質はダメ

肥満や慢性の生活習慣病のほとんどが、糖質の取りすぎが原因となって発生します。甘いものだけでなく、主食に含まれる炭水化物は糖質そのもの。

食べるものが偏ってもダメ

男性に多いようですが、毎日同じものを食べ続けているなら改めましょう。ダイエット法によくある“バナナだけ”のように1つの食物だけに頼るものは、一部の栄養素が足りなくなってしまい健康にとっては悪影響。
偏った食材にこだわるのではなく、頭を使って摂取メニューを考え、五大栄養素をまんべんなくとる心がけも大事です。

やっぱり健康が1番!

さまざまな食品の特徴を知ってうまくつきあうことが、健康寿命を延ばすために一番大切なこと。
あなたの体はあなたの食べたものからできています。
ただ、おなかを満たすことだけでなく、口にしたものはどういうものなのか、どう代謝されるのか、日頃からできるだけ気を配る習慣をつけるだけでも、あなたの健康度は将来的に大きく変わってくると思って間違いないのです。

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